ani-rockin' talkin'

アニメとロックをつらつらと

エウレカセブン ハイエボリューションを見てきました。

そろそろ上映も終わろうとしている日曜日の夜。
夕方まで座席予約しているのがわたししかなくて、貸切で観れる!と思っていましたが10人くらいいました。残念。

eurekaseven.jp

ところで、(以下ネタバレを含みます)

 

わたしはかなりのレベルのエウレカセブンファンだと自覚しているのですが、正直戸惑っています。下手したら、エウレカファンの友達から縁を切られるレベルで戸惑っています。

制作スタッフは、本当にあれで満足して、自信を持って送り出せたのでしょうか?
これがBONESの送り出す、2010年代のエウレカセブンだ!と、胸を張って言えるのでしょうか?
胸を張っていらっしゃるのなら、わたしの読み込みが浅かったと言うことで正座でもう一度視聴しますので、ご指摘ください。

 


MV HRDFLR「Acperience7_eureka_mix」(交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション 1 挿入曲)

Acperience 7

Acperience 7

  • provided courtesy of iTunes

 

サマーオブラブの描写は圧巻でした。デュークとホランドLFOの疾走シーン、まだ信頼関係があった頃の二人の活躍。爽やかデュークカッコいい!それにしてもノヴァクブラザーズ生え際やばいのは家系らしい??
デュークがこの後評議会を従えて造反するのか?造反するだけの理由がそこにあったか??

極彩色のスカブとコーラリアンの気色悪さの色彩設計。これは見事。*1

何はともあれ、本編リサイクル部分の違和感。
「新作」と銘打っていたので、旧作品の部分もリファインされていると思っていたのですが、画面サイズ4:3のままですか?
それが演出上の都合だと言われればそうなのですが、TVサイズ用に描かれていたものを無理やり引き伸ばしたので線が太い!チャールズのたくましさが際立つ!!

旧作本編を(都合よく)編集しているので、説明不足が多すぎる。

育ての親である祖父アクセルが出演しないというのは予備知識でありましたが、そのかわりにビームス夫妻が育てたことになるのかなーと思ったら、そこの流れは本編のまま。じゃあ、誰がアドロック亡き後レントンを学校へ行かせたんだ?LFOの整備を教えたんだ??一切言及なし。公式サイトでも「(レントンビームス)」という記載になっていたのに、本編通りのこれから「パパママと読んでくれないか」という、他人事っぷり。

つまりレントンビームス夫妻に合流したのは14歳になってから?幼少期から養われたわけではないの??ここのあたり、私寝てました??
レイブシーンが「迎えに来た」事になっていたようなので、前後でもっとコミュニケーションがあったことがなんとか分かるような。でも、育てた描写とかそれを匂わす描写はなかったよな。

レントンエウレカと遭って、ゲッコー号に乗り込むあたりをバッサリ切ったあたりは演出としてわかるのですが、「そのあたりは、本編BD買ってみて補完してね!初見の人はこーゆー雰囲気ストーリーだと思ってね」という制作側のご都合??

ホランドがゲッコー号に乗り込む理由*2があれなら、ビームス夫妻と敵対する必要はないのでは??とか。本編カットしてつなぎ直しているのに、大胆にキャラ削ってきたなー。なのに、そこをフォローする役割転換してなかったなー。とか。

一番お気に入りの、ムーンドギー(CV宮野真守)が亡き者にされたことが、残念で仕方ありません。2作目でサッカーやるなら、いきなり金髪美少年()が登場するのですか??

いや、もう疑問箇所上げだしたらキリがないです。

これは「もう一回映画見に行って、隅々まで見ろ?」ってことですよね。
再販されたBD版を再度見直して、自分の見落としを確認しろってことですよね。

謎を謎として提示して興味を引く手段は、エウレカに限らず分割上映する作品ではありがちですが、ちょっと雑すぎる気がしました。
何より、本当に10年前のTV版作品のつなぎ直しで、制作陣は満足なんでしょうか?
あのエヴァだって、序では映像作り直してましたよ!!

新規映像見たさに2も観ると思います。2以降は新規映像で作られていることを期待します。

本当に個人的に良かったところは、音楽です。
Hadfloorの「Acperience7」をはじめ「Get it by your hands」などダンスミュージックは、ぐっとくるものがありました。できれば全編とおしてテクノBGMで貫くとか、統一感が欲しかった。

エウレカファンの間ではあまり俎に乗らないですが、EDの「グローリー・デイズ」ももっと評価したいです。チャントを交えたコーラスは、成長期の迷宮に落ち込んだレントンをしっかり「応援」するものとなっていたと感じました。
『偉大な父の影響を乗り越える』レントンとアーティストの共通点が、作品の最後にに華やかな明るさを添えていました。


尾崎裕哉「Glory Days」アニメ版(Official Music Video)

Glory Days

Glory Days

  • 尾崎裕哉
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

このPV2本で本編全部なんじゃね?

 

 

 

*1:若干エヴァっぽいな~と思っていた殲滅戦の様子は、トップを狙えっぽくもありました……。

*2:ここは本編とは異なっているから