ダンケルクを見ました
映画『ダンケルク』を見てきました。
比較的映画はみる方なのですが、今年はマーベルにはめられてドッタンバッタンする作品ばかり見ていたので、粛々とした場面展開がとても新鮮に感じられました。
映画としてはめっちゃ地味な部類ではないのでしょうか。
監督のクリストファー・ノーランは『ダークナイト』『インセプション』『インターステラー』などを撮った人ですが、いずれも場面展開が派手なだけでストーリーとしては粛々としていたように記憶しています。
あまり有名な俳優も起用されておらず、イギリスのポップ・グループONE DIRECTIONのトム・ハーディが出ていたくらい。1Dはさいたまスーパーアリーナ公演を拝見しましたが、なんかすごかった(語彙力*1
One Direction - Story of My Life
ドーバー海峡を前にしたダンケルクの撤退戦を、派手すぎず地味すぎず、本当に粛々と。
笑いも怒らず、飽きもせず、でも画面からは目が逸らせない。
クライマックスシーンではホロリとしたし、スピットファイヤのパイロットのラストは「くそう、やっぱりノーラン監督だ」と唸ったり。
去年の今の時期くらいに『この世界の片隅に』を観に行った記憶があるのですが、どちらも戦争中のやりきれない一コマという意味では終わった後のざわざわした感じは似てるのかなー。
『この世界の片隅に』は無音またはBGM無しで空虚感を表現していたように思います。
一方『ダンケルク』は背景にずっと音楽とはいえない音が流れていました。その音のトーンで観客の感情を操作していた様に感じました。
これからみる方はぜひ、IMAXでどうぞ。