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アニメとロックをつらつらと

集団戦が面白い漫画3作品

アニメと漫画でも、SFが好きです。

サイバーパンクと宇宙開発とタイムスリップが好きです。

同時に多数の人が動く集団戦が好きです。

今回は少し趣向を変えて、漫画のご紹介です。

 

ワールドトリガー

 「遅効性SF」のコピーの通り、じわじわと魅力が効いてくるジャンプ作品。現在17巻で、作者療養中につき休載中。

28万人が住む三門に、ある日突然異世界への「門(ゲート)」が開いた。門からは「近界民(ネイバー)」と呼ばれる怪物が現れ、地球上の兵器が効かない怪物達に誰もが恐怖したが、謎の一団が近界民を撃退した。彼ら、界境防衛機関「ボーダー」は、近界民に対する防衛体制を整え、依然として門から近界民が出現するにも関わらず、三門市の人々は今日も普通に生活していた。

門が初めて開いてから4年半後、三門市にやってきた空閑遊真が、三雲修に出会う所から物語は始まる。(wiki

ワールドトリガー 1 (ジャンプコミックス)

ワールドトリガー 1 (ジャンプコミックス)

 

3人(又は4人)1組のチームランク戦で切磋琢磨しつつ、 対ネイバーのときにはチームを超えての集団戦。狙撃手はスナイパーチームとして遠隔攻撃を、アタッカーはランク戦で知り得た同僚の特性を活かして搦手で。地形と建物(遮蔽物)をうまく使った市街地戦は、何度か読み返して「あ!そうだったのか」とつながるところもあり。

アフトクラトル戦では数十人が同時に動き、主力とされる人たちも囮となって他の隊員に情報を託し、誰一人無駄のない活躍見せたりして、コミックスで一気読みする時のワクワク感はひとしお。

主人公の一人である三雲修の真っ直ぐな少年の理論と、それを利用する大人の理論のぶつかり合いも良いスパイスになっています。

戦闘シーンは、CVが入ったアニメでみたほうが臨場感ありますね。

ワールドトリガー VOL.1 [DVD]

ワールドトリガー VOL.1 [DVD]

 

 

パンプキン・シザーズ 

戦車戦が楽しいパンプキンシザースは、アニメになったにもかかわらず今ひとつ知名度がないのが切ない…。大好きなんです。

帝国は、フロスト共和国と長きにわたる大規模な戦争を行っていたが、「薄氷の条約」とも呼ばれる停戦条約が結ばれ、戦争は終結した。

停戦条約から3年を経て、帝国は復興しつつあったが、なおも社会混乱は完全には収まっておらず、難民や兵隊の夜盗化などの「戦災」が続いていた。そこで帝国および帝国陸軍は、これら問題を解決する戦災復興の専門部隊として陸軍情報部第3課(後に通称「パンプキン・シザーズ」)の設置を決める。

第3課の実情は形式的な物であったが、彼らは戦災復興に真面目に取り組み、時に戦後の混乱を利用して私腹を肥やしたり、民衆を虐げる権力者たちと対峙する。

物語は、とある村にパンプキン・シザーズとして赴いたアリス・L・マルヴィン少尉と、退役後は悲惨な戦場に倦み疲れて行く宛ても無く各地を放浪していたランデル・オーランド伍長との出会いから始まる。(wiki

 現在、陸軍情報部vs反政府ゲリラ アンチ・アレスが帝都で交戦中。

主人公の所属する3課だけでなく、要所要所にクレイモア・ワン(強襲制圧部隊)、ダブル・ショーテル(情報分析、情報操作)、トライ・ダガー潜入捜査)、アックス・フォース(公的機関の統制)が連携戦を行っている。

キーとなるのは「ジャガーノート」と呼ばれる通信設備。カウプラン機関のもたらす特許(パテント)周りの設定など頭脳戦も熱い。

主人公アリス・L・マルヴィンが重騎兵として戦車と一騎打ちするなど、武力のアンバランスさがいい感じに働いている気がします。

さらっと読んだだけでは理解しづらい情報過多な作品ですので、時間をとってじっくり読むのがオススメです。

 

 

群青戦記

もっと評価されて欲しい作品!今現在のところ一押し。

わかりやすく言うと、部活スキルで戦う高校生版戦国自衛隊

滋賀県にある私立高校:星徳(せいとく)高校。 全国屈指のスポーツ強豪校で有名なその学校だが、華やかさの裏では、生徒間で格差が付けられる「スクールカースト制度」による差別やいじめ、2件もの生徒の自殺などといった闇も抱えていた。

そこに通う歴史マニアの男子生徒:西野蒼は、弓道部の3軍扱いされ、差別される側として学園生活を送る中で、「自分が戦国の世にいたら武勲を立てて活躍できたのに」などと日々思いながら生きていた。

ある放課後。火の玉、赤い雨、蝉の大量発生、学校を覆う濃霧。突如として起こる怪現象。気が付くと学校の周りの景色は一変していた。

「自分たちは戦国時代にタイムスリップしたのか!?」

部活動で学校に残っていた大勢の生徒や教師たちが混乱する中、足軽や農民が武器を持ち、彼らに容赦なく襲いかかって来る。命のやり取りなど未経験の生徒たちは、殺し合いが当たり前の世界で次々と死んで行く。

「死にたくねーなら順応しろ」

そんな中、死を前にして戦国の世界に順応し始めたアスリート達は、それぞれの「部活」で鍛えた武器を手に戦い始める。

青春の青。そして、血の赤。混じり合う「群青」の運命に、高校生アスリートたちは立ち向かって行く――。(wiki) 

 もうすぐアニメ化するだろう期待NO1。

タイムスリップする高校が滋賀県南部というのが良いポジショニングで、安土城に近いところに位置しているので、物語は信長陣営との出会いから始まる。

高校内ではカーストの低い弓道部が弓の腕と歴史の知識で生徒を率いていく。

時代は戦国。校舎を「城」としての籠城戦あり、野球部は投石兵、アメフト部は突撃兵、テニス部はラケットを刀に持ち替えて歩兵として戦うなどなど。

戦争ですからもちろん死人も出ます。容赦なく死にます。

先に戦国時代に飛ばされていたいじめられっ子達が武将達に干渉し、歴史上の重要人物まで死んじゃって、さあ主人公はどう立ち回るか……。

実際の武士たちと、高校生たちの部活スキルがうまく噛み合って戦闘を行っているのが熱い。

現在13巻、先が楽しみな作品です。

アニメ化か、映画化か、そろそろ動き出すんじゃないかなー。

 

 

今回は、音楽を離れて漫画の紹介でした。

いずれもじっくり時間をかけて読みたい、読んでいただきたい作品です。